
ロキール
オープニングシークエンスで登場、馬を盗んでハンマーフェルへ逃亡しようとしていたところをストームクロークを捕らえにきていた帝国軍によって捕縛されてしまい、その後ヘルゲンで行われる処刑から逃れようとするものの射手の放った矢によって倒れてしまうという、スカイリムで最も早く死亡するNPCです。
ロキールの来歴には不明な点が多く、彼の死に涙したドラゴンボーン達によって、後に色々な考察がされているとかいないとか。

Lokir's Tomb
(ロキールの墓所)
ベセスダ公式によるMOD製作ツール「Creation Kit」のガイドページCreationkit.comでは、ダンジョンの基本設計を学びながら彼の墓所を作るチュートリアルがあり、完成版も配布されています。

チュートリアル通りに作るか完成版を導入すると、リバーウッドの近くに外装は巨石を積み上げて作られた古代ノルド様式の立派な墓所「ロキールの墓」が追加されます。

野生動物の配置手順も学ぶことがきできるのですが、非業の死を遂げたロキールの呪いのためかNavmeshを修正していないためか、チュートリアル通りに作るとうまく動かない場合もあります。

墓所の内部はあらゆるオブジェクトで荘厳に飾られており、ロキールという人物が古代ノルド文明で讃えられていたのかもしれない様子が伺えます。

チュートリアルでは古代ノルドの遺跡で見られるようなトラップの配置も学ぶことができます。
幾重にも仕掛けられたトラップは、ロキールという人物がいかに重要な人物であったのかを推測する手掛かりになるかもしれません。

墓所内にはロキールの信者かもしれない魔術師が住み着いており、ロキールの墓を暴こうするものには容赦なく攻撃を仕掛けてきます。

墓所内では九大神の一柱である「アーケイ」を祀る祭壇が見つかります。
アーケイは死後を司る神であり、一般的には墓所に埋葬された人物が死後にアンデッドにならないよう加護を受けるために置かれます。ロキールという人物は強大な力を持っており、死後の復活を危ぶまれていたのかもしれません。

墓所内では「妖精族」について書かれた書物も見つかります。
わざわざ台に配置されていることから、これはロキールの出生の手掛かりになるものかもしれません。
「妖精族」について、タムリエルでははるか昔からその存在を語られているものの、その姿や生態は未だ謎に包まれています。
一説ではデイドラであり、樹状のクリーチャーであるスプリガンはその亜種であるとも言われていますが、ロキールも妖精族というデイドラの亜種だったのでしょうか。

ロキールの墓所の最奥に眠る古代ノルドはプレイヤーが近づくと目を覚ます仕掛けになっています。
このドラウグル・ワイト・ロードこそがロキールの真の姿なのかもしれません。

かかとに矢を受けて死亡するロキール
ギリシャ神話に登場する半神の英雄「アキレウス」は、不死の身体を持っていたものの「かかと」のみは不死でなく、弱点になっていたことで有名です。
ロキールがかかとに矢を受けたこととは関係ないかもしれないけど、もしかしたら関係あるかもしれません。

ベセスダによって古代ノルドの墓所に祀られた(のかもしれない)ロキールとはいったい何者だったのでしょうか。
自身はロリクステッドの出身だと語っているものの、ロリクステッドには彼について語る者が見つからず、彼が住んでいた痕跡もありません。
ハンマーフェルに逃れようとしてたことと服装から、捕らえられた場所はリーチ地方であり、マルカルスのシドナ鉱山から逃亡してきたのではいか、という説もあります。